2007年08月16日

日本の原風景〜新潟・荻の島環状集落

みなさん、こんにちは、にっぽんプロデュース高木です。今日、74年ぶりに日本の最高気温が40.9度と更新されました。暑い日々が続いておりますが、体調崩されないように。

さて、先日映画の取材を兼ねて新潟へ行って参りました。特に印象深い風景に出会いました。新潟・高柳の荻の島集落です。ここは国道の横道から少し上がったところに一気に開ける集落なのです。かやぶきの家は、このエリアにはまだまだたくさん残っているのですが、新旧入り混じった中にかやぶきの家がぽつぽつ存在するのとは全く異なり、集落のほとんどがかやぶきの家。まるでその風景は、タイムスリップしたよう。ここに日本の原風景がありました!

荻の島集落は、環状集落と呼ばれ、まさに田んぼを真ん中にして、その周りにかやぶきの家が囲んでいます。この集落は、田んぼを円で囲むように水路があり、その水路から田に水が引かれると同時に、各家の生活用水としても機能しています。その集落の中に、“かやぶきの宿”があります。



一棟貸切方式で、『荻の家』『島の家』の2棟あります。食事は、宿の管理人の中西ユリイさんが朝・晩とおいしい、まさに山のごちそうを作ってくれます。ユリイさんは、全日空の機内誌「翼の王国にも紹介された有名人。

この機内誌に載ってからは、日本人以外にも外国人が多数訪ねているとのこと。
とある外国人のグループが日本に来て、この集落を見た時に 『ここはパラダイスだ!』 と絶賛したそうです。日本らしさをせっかく味わいに来ても都会にはその風景はなかなか見つけることができません。
それゆえに、ここに来た、外国人は、これぞ、日本!と満足するのでしょう。



我々が全国へ取材などで飛び回っていることをユリイさんは羨ましがっていました。ユリイさんは、高校卒業後、2年ほど東京で仕事をしていた(大学へ行きたかったが貧しかった)時期があるそうですが、田舎へ帰ってきて欲しいとのご両親の願いを聞き入れ恋人と別れて田舎へ戻ってきたそうです。以後、ずっとこの集落を田畑を守ってきたのです。そんなユリイさんだから、旅行もしたことがないのでしょう。でも、ここは、逆にたくさんの人が日本だけでなく、世界から訪れてくれるのです。


明治以降、近代化を進めた日本。戦後、さらにその速度は増しました。
便利便利を追求することで、大切なものを我々は失っているのかもしれません。久しぶりに見た赤トンボを見て、子供の頃の懐かしさをこの集落で思い出しながら、将来の日本を憂えるのでした。



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コメント

棚田や環状集落をもって、日本の原風景と表現する事は、現状肯定的ではありません。 何故なら、棚田の風景は、ネパールやフィリピン、ベトナムで実際に見ておりますが、そこでもアジア的懐かしさを同様に感じるからです。 原風景を強調することは、田舎的田園風景を強調する事であり、「街のあり方」とは格差があるのではないでしょうか? 商業的街の原風景や工業的街の原風景、貿易的街の原風景など、事例があると良いですね。
先日、テレビで藤沢周平原作の『蝉しぐれ』をやっていました。昨年の『武士の一分』は屋内撮影が多くて、日本的な風景が見られず残念でしたが、『蝉しぐれ』はなかなか楽しめました。 日本の原風景といっても、人それぞれなのかもしれませんが、映画の中だけ(それもCGとかでなく)でしか見られなくならないことを願うばかりですね。

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