2008年07月12日

映画「降りてゆく生き方」撮影現場フォトレポート〜 番外編3

20日目の後半より21日目は、移動日となりました。
いままで村上市、新潟市での町中での撮影が続いていましたが、いよいよ次は、森や山や田んぼなど大自然を求めて、十日町/柏崎方面へ移動です。
降りてゆく生き方
メインスタッフだけでも約40名以上います。その人数や機材の数に加え、当然、車の数も沢山あります(写真は移動中の一部)。今回はなかなか見る事ができない、そんな映画撮影の裏側として、各部の車の中(一部)をご紹介いたします。加えて、多くのご質問を頂いた映画撮影の各セクション(部門)のお話もご紹介します。

降りてゆく生き方
まずはこちら(写真上)が、照明部さんのトラック(の一部)です。とにかく照明部さんの機材はとても大きくて重くて数が多くて、少しの移動やセッティングだけでも大変です。そんな苦労をよくご存知の武田鉄矢さんなどは、よく撮影現場で照明部の方々にエールを込めて話しかけていました。加えて、照明は沢山の電力が必要です。
以外に知られていませんが、こうした映画撮影には「車両部」という部門があります。俳優さんやスタッフを現場へ移動させたり機材を運搬する方々です。ロケーションドライバーと呼ばれます。この車両部の方々が独立した電源(電力)を、照明部をはじめ各部へどんな場所であろうとも供給してくれているので、撮影ができるのです。

降りてゆく生き方
次にご紹介するのは、撮影部です。車(ランドクルーザ−)の上に乗って作業しているのは、撮影監督の赤川カメラマンです。映画だけでなく、国内外の大手企業のCM撮影など飛び回る赤川さんらしく整理整頓された車内に独自に組んだセットは驚くほど機能的です。ちなみに、以前ご紹介したカメラ周りの機材は、全て毎回分解してこの車へ収納されます。

降りてゆく生き方
次は、録音部さんです。
撮影現場では長い棒のようなものを持って(笑)俳優の方々のセリフや環境音など全ての音を録音しています。この中に竿やマイクやケーブルなど機材一式を組み込み、現場で毎回組上げ、移動のたびにここへ収納されます。録音部さんへうかがったところ、今回は多くの野外ロケの移動を想定したコンパクトな可動式録音セットを組んだそうです。ちなみに、今回の録音部さんの1人は、過去に新潟で撮影された「ヴァイブレータ(出演:寺島しのぶ, 大森南朋)」という映画も手がけており、新潟出身だそうです。

降りてゆく生き方
こちらは、美術部さんです。
照明部さんに負けず劣らず沢山の荷物を持っています。写真にはどこかでみかけた緑の旗もありますね。とにかく、美術さんのトラックからは何でも出てきます(笑)。本当ですよ!移動式プチ・ホームセンター並です。

降りてゆく生き方
最後に紹介するのは、エキストラさんたちを運搬する貸し切りのバスです。遠方よりこられた方々を所定の待ち合い場所に来て頂き、こうしたバスなどで撮影場所までお連れしたりしています。少ない時は数十人程度ですが、多い時は数百人の方々を現場へお連れしなければいけないので、その誘導だけでも大変な作業です。このエキストラ対応には、スタッフに加え中心的に動いてくれたのが新潟市在住の女性スタッフです。


さて、ここで沢山の方々よりご質問頂いた映画撮影の部門を簡単にご紹介いたします。

まず、映画と聞くと「監督、カメラマン、俳優さん」というイメージがありますよね?もちろん、そうした方々も重要ですが、それ以外にも映画制作は沢山の方々によって支えられ、作られています。そんな、意外に知られていない各部の名称などを簡単にご紹介します。

まずは「演出部」です。
ここに、監督、監督補、助監督(ファースト、セカンド、サード)、などが入ります。つまり撮影現場では、こうした各部毎をひとまとまりで呼びます。監督も助監督も、現場では「演出部」と呼ぶわけで、他の部も同様に部門分けで呼び合います。今回の撮影では、地元新潟市の映像メディア専門学校「i-Media」の学生さんも演出部へ加わり、プロの現場を体感していました。ちなみに、台本をもとにこの演出部が(全体/日割りなどの)撮影スケジュールを全て制作します。

続いて、いわばカメラマンやVEなど撮影全般を担当する「撮影部」。ありとあらゆる光を操る「照明部」。小道具からセット、装飾まで魔法のような舞台を作る「美術部」。先にも紹介した、俳優の方の移動など車全般を扱う「車両部」。俳優さんのメイクや衣装まわりを担当する「衣装&メイク部」、音に関する全てを扱う「録音部」。撮影シーンやセリフなど細かい場面を全て把握する「記録部」。俳優さんに関する全てを担当する「俳優部」。そして、ロケ地交渉から施設申請や全ての食事手配まで、撮影が円滑に進行できるようにありとあらゆる事を一気にこなす「制作部」などがいます。

加えて、雨降らしなど特別な撮影の場合は「特機」とよばれるスタッフも加わり、そこへさらに企画や全体指揮を統括するプロデューサー陣から、エキストラ、広報(現場スチール、メイキング)、俳優事務所など様々な関係者や地元協力者(ボランティア/支援者&協力者)......など撮影現場は沢山の人がいます(笑)。あっ、忘れていました!そこへさらに見学者が加わります(笑)


こうしてご紹介すると、様々な部門があることがおわかりだと思います。是非、映画が完成した時には、本編後に流れるエンドロール・クレジットなども注意してチェックしてみてください!



[ご注意]ブログ更新日と撮影日は、必ずしも一致しておりませんので、ご了承ください。

●この撮影現場フォトレポートはダイジェスト版ですので、公式サイトが立ち上がったら、もっと詳しいレポートをお届けいたします。ご期待ください。



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